農神節慶

サートゥルナーリアとその産駒達を応援するブログ

今週(2月28日~3月6日)予定日とされる牝馬たち

産駒が続々と誕生しています。

まず、2月21日にノーザンホースパークさんのSNSにて、ルージュバックの2022(牝)が1月31日に誕生していたとの投稿がありました。黒鹿毛の綺麗な仔ですね。ゆくゆくはクラブにて募集されることでしょう。

また、矢野牧場さんのホームページにて、プレザントブリーズの2022(牝)が2月22日に誕生していたと投稿されていました。本記事で紹介しようとしていた1頭でしたが、予定日より1週間早く誕生したようですね。健やかな成長を祈っています。

では今週も13頭の紹介です。

 

2月28日 レッドストーリア

3月1日 セレブレーション  ディアマイダーリン  プレザントブリーズ

    オリエンタルリリー  リアアントニア

3月2日 タイムトラベリング  モーニングコール  レッドラフィーネ

3月4日 イストワールファム  エストレチャダ

3月5日 キングスミール  バラダガール

 

レッドストーリアは現役時代2勝で、母の全妹Bethrahアイルランド1000ギニーを勝っています。きょうだいの多くが勝ち上がっておりこれだけでも牝系の優秀さが分かりますが、2代母の全姉がフランスG1馬レーヴドスカーであることからもそれはうかがえます。レーヴドスカーの産駒は阪神JF勝馬レーヴディソールを含めて重賞馬3頭、重賞好走馬2頭がいて全頭が勝ち上がる活躍ぶり。正しく良牝系ですね。

セレブレーションは未勝利でしたが、その牝系はアメリカ競馬の名馬を何頭も輩出してきた素晴らしい牝系です。始めて見た時驚きました。まず母の半兄がG1を4勝したヨハネスブルグその産駒のScat Daddyはアメリ三冠馬Justifyを筆頭に活躍馬・種牡馬を世界中で輩出しました。次に2代母の半弟がTale of the Catで、初年度産駒がブレイク中のドレフォンの2代父にあたります。更に3代母の全妹の産駒がPulpitで、Tapitを筆頭に多数の活躍馬・種牡馬を送り出し、そのTapitが更に多くの活躍馬を出してその血を広げ続けています。これらと比べてしまうと日本での活躍馬はどうしても寂しく見えてしまいますが、甥にファルコンSを勝ったハッピーアワーがいますので楽しみです。

ディアマイダーリンは中央で2勝を挙げ重賞でも好走、船橋クイーン賞勝利など芝ダート両方で活躍しました。その活躍も血統を見れば納得します。母の半姉が名牝ニキーヤで、その産駒にはあのゴールドアリュールゴールスキーの兄弟、孫にソロルがいますし、別系統の孫にはマイルCS勝ち馬ペルシアンナイトがいます。サートゥルナーリアとの産駒は芝とダートどちら向きになるでしょうか。

プレザントブリーズは現役時代1勝。以前紹介したスターリーウインドの半姉にあたりますので、本馬もウインドインハーヘア牝系出身です。スターリーウインドの父がゼンノロブロイで本馬の父がマンハッタンカフェですので、厳密に言えば3/4同血という関係にありますね。これでウインドインハーヘア牝系は3頭目、いかにこの牝系が日本で発展しているかを実感します。産駒には萩ステークスを勝ってクラシックにも出走したプラチナヴォイスがおり牝馬より牡馬の方が活躍しているのが気になりますが、2022ちゃんには頑張って欲しいですね。

オリエンタルリリは現役時代に3勝。母シーズインクルーデッドアメリカG1で3着などがありましたが、繁殖牝馬としてとても優秀です。その産駒、つまり本馬の半弟には新潟大賞典勝ちサンデーウィザードダービー卿チャレンジカップ勝ちヒーズインラブがいます。また、母の半妹の産駒に牝馬ながら2021年菊花賞で3着に入ったディヴァインラヴがおり、多くの活躍馬を輩出しています。

リアアントニアBCジュベナイルフィリーズを制しカナダの最優秀2歳牝馬にも選ばれました。その産駒にはローズステークスなどを勝っているリアアメリがいます。残念ながらデビューすることなく亡くなってしまった2018年に産まれた産駒は同年の当歳セレクトセールで最高額となるほど評価が高い馬だったようです。総じて見栄えが良く能力の高い産駒を産んでいる良い母なのではないかと感じていますし、姉に続く産駒を期待です。

タイムトラベリングは現役時代1勝でしたが、母としての優秀さと牝系の良さが目を引きます。産駒多くが勝ち上がっており、中でもタイムフライヤーはG1昇格初年度のホープフルSを勝ち後にダート重賞を制する活躍ぶりです。先日訃報が届きましたが本馬の全兄タイムパラドックスと言えば2004年ジャパンカップダートを筆頭にダートG1を5勝した名ダート馬ですし、近親には1996年天皇賞春や有馬記念を制したサクラローレルがいます。

モーニングコールは現役時代に3勝。ピースオブワールドは2002年阪神ジュベナイルフィリーズを制し最優秀2歳牝馬にも輝いた千代田牧場の名牝です。半弟Wolfeは何故か海外でデビューし重賞を制しているという不思議な経歴を持っていますね。更に、短距離馬として数々の記録を打ち立ててきたタイキシャトルとは3代母Muffitysを同牝祖に持つという関係の近親にあたり、牝系自体も魅力的な一頭です。

レッドラフィーネは中央未勝利ながら、園田で2勝をあげました。その牝系はというと、3代母ラスティックベルがフサイチエアデールとライプラス&フサイチリシャール親子やアドマイヤエイカンを輩出していることで有名でしたが、近年更に評価が高まりました。本馬の母はクロノロジストですので、全妹に2019年ヴィクトリアマイルと2020年香港カップなどを勝ったノームコア半妹に牝馬初のグランプリ3連覇などを果たしたクロノジェネシスという今最もホットなファミリーと言っても過言ではないかもしれません。是非その血のポテンシャルが発揮されて欲しいと思います。

イストワールファムは現役時代に4勝。近代日本競馬で何頭もの活躍馬を送り続けてきた名牝系ことベガ牝系出身です。3代母ベガからはアドマイヤベガアドマイヤボスアドマイヤドンが出ており、母ヒストリックレディの半妹には以前紹介した桜花賞ハープスターがいます。ベガ牝系からの新たなスター誕生を個人的には願ってやみません。

エストレチャダアメリカG3勝ち馬。正直情報が多くないのですが、牝系を少し遡ってみると、アルゼンチンの重賞馬が何頭も並んでおり、その中には現地で種牡馬入りした馬もいるほどで、アルゼンチンでは有力なファミリー出身だと思われます。日本で新たな牝系を広げるきっかけになったら嬉しいですね。

キングスミールは未出走でしたが、母として優秀です。10頭の産駒がデビューしその内8頭も勝利を挙げており、重賞を好走した産駒もいます。近親紫苑S勝ち馬のパッシングスルーを初め重賞で好走した馬が多く、そもそも2代母Over AllはアメリカG1を2勝している名牝という血統背景があります。2001年生まれで今年で21歳になりますので、無事の出産を特に願っています。

バラダガーは現役時代2勝。牝系、一族がとにかく優秀です。まず母バラダガセールはアルゼンチンの1000ギニーオークスを勝った名牝半弟弥生賞勝ち等サトノフラッグ半妹阪神JF桜花賞2着でダービーにも挑戦し先日惜しくも引退が発表されたサトノレイナス3代母も2代母の半姉もアルゼンチンG1馬とアルゼンチンを代表する名牝系なのでしょう。母としての活躍に期待せずにはいられません。

 

どうか無事でありますように。

今週(2月21日~2月27日)予定日とされる牝馬たち

気が付けば最初のG1も終わって2月もあと少し。既に今シーズンの種付けを行っている最中のことでしょう。改めて無事を願います。

さて、新冠本牧場さんのFacebookにて、ウインジュビリーの2022(牝)が無事誕生した旨の投稿が2月14日にありました。更に2月19日には白老ファームさんのSNSアカウントにてファナティックの2022(牡)が誕生していて既に元気に走り回っている動画の投稿があり、そして村田牧場さんのホームページとブログにてハーランズルビーの2022(牡)が2月19日に誕生したとの投稿が確認できました。

いずれの産駒も動画ないし画像が確認できますが、やはり当歳は可愛いですね。生後僅かでしっかり立って走り回る生命の逞しさにはやはり感銘を受けます。

どの産駒も無事に成長して競馬場で見ることが出来る日が楽しみでなりません。

 

さて、今週はまた多くなって13頭ですね。

21日 モンクール

22日 カウントオンイット  ニシノアカツキ  リリカルホワイト

23日 アサクラ  スターリーウインド

24日 モルジアナ

25日 カディーシャ  ペブルガーデン

26日 ガーデニア  レッドエルザ

27日 ダノンチェリー  リリースペイン

 

モンクールは未勝利でしたが、産駒にはオープン馬ロフティフレーズなどがいて繁殖として活躍しています。3代母シルはマルゼンスキーの母として有名で、この牝系からは何頭も重賞馬を輩出しておりとても優秀です。産駒の中でも恐らくあまり多くはないシルのクロス(6×4)が成立する産駒が誕生することとなります。

カウントオンイットは現役時代2勝。千代田牧場が誇るチヨダマサコ牝系出身で、その中でも京都JS勝ち馬の全兄ドリームセーリングヴィクトリアマイルなどの重賞勝ち馬全姉ホエールキャプチャ京都金杯勝ち馬全弟パクスアメリカーナと、非常に優秀なファミリーの生まれになります。ホエーエルキャプチャとは同血ですので、その血の力が発揮されることに期待ですね。

ニシノアカツキは1勝馬ですが、結果的に引退レースとなった2014年オークスではブービー人気ながら鋭く追い込んで僅差の4着でしたのでもっと勝つ能力があったのではないかと思われます。近親にはG2時代の産経大阪杯キタサンブラックを下したアンビシャスがいますし、産駒の活躍に期待したいですね。

リリカルホワイトは現役時代3勝。、近親は重賞2,3着までという馬が多いのですが、その牝系は3代母がDahliaという名牝に辿り着きます。現役中はG1を10勝し、母となっては重賞馬6頭、うち4頭がG1馬という歴史的名牝でした。その産駒の中にはナリタタイシンの父として有名なリヴリアもいます。

アサクラは中央未勝利も大井で5年間走り続けて6勝しているタフ牝馬です。近親では特に目立つ活躍馬はいませんが、牝系を少し遡ると海外重賞馬やG1馬もいるようです。このアサクラは母父がスペシャルウィークですので、産まれてくる産駒は珍しいスペシャルウィークの3×3クロスを持ちます。どんな産駒になるか楽しみです。

スターリーウインドは現役時代2勝、スターズインハーアイズ(父Woodman)を経由するウインドインハーヘア牝系出身です。当該牝系出身馬はこれで2頭目ですね。この系統から重賞勝ち馬はまだ出ていませんが、半兄ダノンパッションデイリー杯2歳Sで好走していますし、勝ち上がった馬も多くいます。

モルジアナは4勝を挙げてオープン入りも果たしており、産駒には2021年カンナSを勝ったコラリンがいたり、海外で活躍した近親にはG1馬や重賞馬もいます。とはいえ近親で最も有名なのはG2を3勝した半弟シャケトラでしょう。同じ角居厩舎所属で共に追い切りをしたこともありますし、個人的にも思い出深い馬でした。是非シャケトラのように活躍する産駒をと願っています。

カディーシャ中央と地方で2歳から7歳まで走り続けて4勝を挙げたタフな牝馬です。近親を見ると、アドマイヤ冠で活躍馬を多数輩出した牝系出身であることが分かります。3代母Elevateからはアドマイヤホープアドマイヤフジ、アドマイヤコスモス、アドマイヤデウスが出ており、何よりも4代母Sunny Valleyその産駒に名牝Sun Princess更にその産駒にあのバレークイーンを輩出しています。

ペブルガーデンは現役時代は未勝利。母ワシントンシティがチリの1000ギニーオークスを勝った名牝でした。半兄に新馬戦の勝ち方の鮮やかさで一部では有名なラトルスネークがおり、このラトルスネークは、本格化する前とはいえロードカナロアにも勝ったことがあるというほどの馬でした。秘めた素質は確かなものがある牝系と言えます。

ガーデニアは外国馬で調べた限りでは戦績不明ですが、その牝系は素晴らしいの一言半姉Elusive Kateロートシルト賞連覇を含めG1を4勝母の半兄Pleasantly PerfectBCクラシックドバイワールドカップなどG1を3勝その他にも何頭もG1馬を輩出しており正に世界的名牝系です。更に面白いのはガーデニアの5代母とサートゥルナーリアの6代母が同じPesetaという牝馬ですので、同じ牝祖を持つ関係性となっています。そのため5代血統表では現れませんが、誕生する産駒はPesetaの7×6のクロスが成立します。

レッドエルザは現役時代は未勝利でしたが、産駒からは4勝してオープン入りし2020年日経新春杯2着があるレッドレオンなど母としては中々活躍しています。血統的な面では全兄English Channelが素晴らしい活躍をしました。BCターフを筆頭にG1を6勝もしており、現在種牡馬として活躍しています。

ダノンチェリーは現役時代1勝でしたが、母ウィーミスフランキーはアメリカでG1を2勝しました。その為本馬も含めてきょうだいはセレクトセールで軒並み高額落札されてきましたが、正直まだ期待に応えきれていないのが現状です。近親には他にもG1馬がいるため、良い牝系出身であることは間違いありませんので、産駒の活躍に期待したいですね。

リリースペインは外国馬で、フランス出身のサッカー選手で有名なグリーズマン選手によって購入された経歴があります。近親にはフランスG1馬がいますが、近親のG1馬でいえば日本で遥かに有名な馬がいます。本馬の母Golden Lilyの半妹がリリサイドで、その産駒がリスグラシューです。2019年有馬記念の圧勝ぶりは何度見ても鮮やか過ぎて、悔しさがほとんど湧いてこなかったものです。リリースペインとリリサイドは3/4同血で血統構成が極めて近いため、個人的にはとても楽しみにしています。

 

どうか無事でありますように。

今週(2月14日~2月20日)予定日とされる牝馬たち

先週は社台スタリオンステーションにて展示会が開催され、その時の動画等が公開されました。元気そうだな以上の感想が出てこないのが素人の悲しいところですが、それに勝るものは何もないとも思うので無事に過ごしてほしいと思います。

また、千代田牧場さんの公式ホームページにて、マニクールの2022(牝)2月9日に誕生したことが確認できました。おめでとうございます。

不思議なもので一般的に確認できたサートゥルナーリア産駒はこれで4頭目ですが、なんといずれも牝馬!そろそろ牡馬の産駒を見たい気持ちも湧いてきますが、いずれにせよ無事の出産と誕生を願っています。

 

さて、今週は9頭です。

14日  コートシャルマン

15日  キスミーワンス  シユーマ

16日  ハニートリップ

18日  ギンザボナンザ  ローザブランカ

19日  コンテッサトゥーレ

20日  オーロトラジェ  モエルオンナ

 

コートシャルマンは3勝、半兄に安田記念勝ち馬ストロングリターン半姉桜花賞2着やスプリンターズS3着があるレッドオーヴァルがいる血統です。きょうだい揃ってそれぞれの父よりも短距離指向が強く出ているので、産駒も中距離より短距離で活躍する気がします。

キスミーワンスは現役時代1勝。ワンカラットフィリーズレビューなど重賞を4勝しており、母の半妹には2016年桜花賞馬のジュエラーという良血統ぶり。近親を見ると牝馬の活躍馬が多い気はします。

シユーマイギリスとカナダのG1を制し、半兄にはSiyouni(2年連続フランスリーディングサイアー、産駒に凱旋門賞馬Sottsassや2021年カルティエ賞年度代表馬St Mark’s Basilica)がいるという名牝かつ良血馬。牝系からは他にも複数のG1馬が出ており世界的名牝系出身といえます。どんなタイプの産駒が出るか楽しみですね。

ニートリップは未勝利でしたが、半姉にはスプリンターズSヴィクトリアマイル連覇などG1を3勝したストレイトガールがいます。この牝系は、少し辿っていくとオースミブライトオースミコスモ兄妹を輩出していて定期的に活躍馬を出しているため、日本競馬と相性が良い事がうかがえます。

ギンザボナンザアネモネSなどを勝ったオープン馬。2代母アドラーブルは1992年オークスなどを勝っており、その産駒には京都記念勝ち馬エモシオンがいます。ギンザボナンザの産駒には父ロードカナロアながら中距離で活躍するゴールドギアがいますので、サートゥルナーリアとの間の産駒でも中距離での活躍を期待したいですね。

ローザブランカは現役時代3勝。察しが良い方は名前で気付くかもしれませんが、薔薇一族として有名なローザネイ牝系出身です。ローズバドフィリーズレビューを勝ちG1でも2着が3度などの活躍があり、半弟ローズキングダム朝日杯FSジャパンカップを勝っており活躍馬多数の一族の中でも特に勢いのあるファミリーと言えるだけに楽しみです。

コンテッサトゥーレ紅梅Sなどの勝ち馬で、桜花賞3着などの活躍もありました。エアトゥーレ阪神牝馬Sを勝ち仏G1モーリスドゲスト賞2着などで有名ですが、繁殖に上がってからの活躍が目立ちます。半姉アルマティトゥーレ、半兄キャプテントゥーレ、全兄クランモンタナと重賞馬3頭を輩出する活躍ぶり。そもそも2代母が世界中のマイル戦で活躍したスキーパラダイスですので、「ザ・良血馬」という血統ですから産駒も楽しみです。

オーロトラジェは未勝利馬でしたが、僅差の2着が何度もありました。彼女が3頭目のミュージカルウェイ産駒ですが、繁殖に上がった姉妹の中では唯一のオルフェーヴル産駒です。他の姉妹は全頭ミッキークイーンと全姉妹になります。

モエルオンナは中央未勝利ながら大井で5年間走り続けて5勝を挙げたタフな牝馬でした。半姉はG3を3勝G1でも3着のあるウキヨノカゼがいますが、そもそも近親には活躍馬がズラリと並ぶシンコウエンジェル牝系の出身。2021年スプリンターズSを制したピクシーナイトもこの一族出身で、芝ダート問わず重賞馬を出すのは素晴らしいですね。

 

どうか無事でありますように。

今週(2月7日~2月13日)予定日とされる牝馬たち

今週からドッと増えてなんと13頭です。この頃から1日3頭の種付けも始まり毎日のように種付けを行う忙しい時期に入ったようですね。今年もそろそろ種付けシーズンが始まるでしょうから無事に過ごしてくれることを願っています。

また、先週はTwitterピンクブロッサムの2022(牝)が誕生した旨のツイートと動画が、白老ファームSNS牝馬産駒が誕生した旨と画像を確認することが出来ました。どちらの産駒も流星が大きくて可愛いですね。健やかな成長を願っています。

 

7日 イセベル

8日 ラサルダン

9日 カトゥーア  ラルケット

10日 カゼルタ  ナイトドライヴ  ファナティック

11日 カワキタロック  サトノユリア  ハーツフェルト

12日 ウインジュビリー

13日 ハーランズルビー  レイナアラ

 

イセベルは1勝馬で、近親を見るとダートの活躍馬が多いように見受けられます。全兄ケイアイカイト兵庫ジュニアグランプリ3着、近親マチカネニホンバレ&サトノティターン兄弟は共にダート重賞馬ですので、産駒もダートで活躍するかもしれませんね。

ラサルダンフランスG2やアメリカG3を勝っている外国馬。牝系がどうなのか正直調べられていませんが、Justifyを受胎した状態で2020年のセールにて110万ドルで落札された牝馬ですのでそこそこの高値で落札されてきたと言ってよいでしょう。

カトゥーアは未勝利馬ですが、母オジャグワアルゼンチンでG1を5勝するなどして同国の古馬牝馬チャンピオンに2年連続で選ばれた名牝。産駒が母系の能力を開花させてくれる事を期待しています。

ラルケットは以前の記事でも紹介しましたが、マイルCSステルヴィオの母で、その牝系はスイートルナ、つまりシンボリルドルフの母に辿り着きます。2代母ファーストクラスはトウショウボーイシンボリルドルフの全姉スイートコンコルドの産駒ですから、古き良き血がこれからも引き継がれて欲しいものです。

カゼルタは現役時代4勝でオープンまであと一歩、きょうだいは重賞は2,3着までで2代母ガゼルロワイヤルも海外G1で2,3着と何度も好走といった感じで大きな勲章まであと一歩という一族な感じがします。産駒がそのあと一歩を踏み出せたら良いですね。

ナイトドライヴは外国の未勝利馬で牝系も少し遠く遡ると活躍馬がいるといった感じ。Saxon Warrier産駒(牝)が昨年のセレクトセールで3100万円で購買されています。また、昨年のJS繁殖牝馬セールに受胎した状態で上場され1000万円越えで落札されました。

ファナティックは1勝馬で、近親をみると堅実に走る産駒が多いものの半兄アーデントや半姉シャルールなど重賞は2,3着止まりでこちらもあと一歩が・・・という競走馬が多い一族だったようです。母の一族の堅実さと父のスピード能力を併せ持って活躍する産駒を是非期待したいですね。

ワキタロックは未勝利馬でしたが、半姉には中山牝馬S勝ち馬カワキタエンカがいます。半姉はディープインパクト産駒で芝で活躍しましたが、本馬はダートで走り父ゴールドアリュール、母父クロフネ、母母父がフォーティーナイナーですので、ダート向きの産駒が産まれる可能性が高い気がします。

サトノユリアは超名牝系のエアグルーヴ(ダイナカール)牝系出身ソニックグルーヴはデビュー出来なかったものの、その孫には中京記念勝ち馬グルーヴィットがいます。このグルーヴィットは父ロードカナロア、母父スペシャルウィークという血統構成がサートゥルナーリアと良く似ているので、サトノユリアとの産駒の活躍も期待したくなります。

ハーツフェルトは1勝馬牝馬ながら障害レースにも挑戦していました。近親では特に目立つ活躍馬はいないようですが、母マチカネタマカズラクイーンC3着がありますし、きょうだいの多くが中央で勝ち上がり、そうでなくても地方で勝利するなど非常に堅実に走る一族ですね。

ウインジュビリーは2勝馬で、ダイヤモンドビコー阪神牝馬Sなど重賞4勝を挙げ2002年最優秀古馬牝馬に輝いています。しかし、より特筆すべきなのは2代母ステラマドリッド、3代母My Juliet、4代母My Bupersという牝系海外において何頭ものG1馬、重賞馬を輩出している事に留まらず、日本においてもハーツクライミッキーアイル、アエロリット、ラッキーライラックとこの10数年間定期的にG1馬を輩出してきた素晴らしい牝系です。是非次の活躍馬をと願わずにはいられません。

ハーランズルビーアメリカG1で2着などもある外国馬で、その牝系を少し遡ると何頭もG1馬が出ている牝系です。そして、その産駒には同期で2020年日経新春杯勝ち馬モズベッロがいます。引退レースになってしまった2020年宝塚記念で全く捕まえられなかったのが懐かしいですね。コンスタントにレースに出走し続けている姿が魅力的でしたし屈腱炎は心配です。無事完治することを祈っています。

レイナアラは未勝利馬ですが、その近親には種牡馬として活躍したMr.GreeleyケンタッキーダービーなどG1を3勝して種牡馬しても活躍中ストリートセンスなどがいますし、同牝祖から英愛リーディングにも輝いたDanehill Dancerが誕生しており良牝系出身です。

 

どうか無事でありますように。

今週(1月31日~2月6日)予定日をされる牝馬たち

先週レイクヴィラファームさんのTwitterアカウントにて、ラインハートの2022(牝)1月22日に誕生したとのツイートがありました。サートゥルナーリア産駒を始めて見ることができて非常に嬉しいですね。これからの健やかな成長を祈っています。

ところで、とても興味深いのがこのラインハートの2022栗毛として産まれたこと。どちらの遺伝かは分かりませんが、少なくともサートゥルナーリアが栗毛産駒を産まない、いわゆる「ホモ鹿毛」ではないと判明しました。父ロードカナロアはホモ鹿毛らしいので、サートゥルナーリアもそうなる可能性はあったのですが、どうやら今後も栗毛の産駒が一定数産まれてくることになりそうで楽しみです。

 

今週も紹介を続けていきます。先週に引き続き6頭です。

2月1日 ミカリーニョ

2月4日 ショウナンパンドラ  ブルーイリュージョン

2月5日 ブリッジクライム  レイズアベール

2月6日 マニクール

 

ミカリーニョは2勝馬母ミスエーニョ2代母Madcap Escapadeは共にアメリカG1馬という超良血で、姉はファンタジーS勝ち馬ミスエルテという活力のある牝系出身です。ミスエーニョとミスエルテ牝馬ばかり産んでいて、半姉ボルケテスエーニョは牡馬ばかり産んでいる偏りが不思議な一族ですので、本馬はどうなっていくかも気になります。ちなみに本馬の初仔は牡馬で、今年が2番仔です。

ショウナンパンドラはご存知2015年ジャパンカップと2014年秋華賞を勝った名牝牝系もステイゴールドサッカーボーイを筆頭に活躍馬を書いていたらキリがないあのダイナサッシュ牝系ですから、是非活躍馬を産んで欲しいと期待したくなります。

ブルーイリュージョンは外国馬で情報が少ないのですが、母Blue Bunting2011年英1000ギニーに加えて、同年の愛オークスヨークシャーオークス欧州オークス3冠の内2冠を制した名牝ですので、その血が日本で花開く事に期待しましょう。

ブリッジクライムはオープンまで1歩届かなかったものの、ジェンティルドンナが三冠を決めた秋華賞で人気薄ながら4着もあり、半兄がカリバーン近親にはコイントスがいて、丈夫で堅実に走る一族の馬といった感じですね。是非この丈夫さを受け継いでいて欲しいと願います。

レイズアベールは、ディープインパクトのみならずレイデオロ何頭もの活躍馬を輩出しているウインドインハーヘア牝系出身です。ちなみにウインドインハーヘア牝系の牝馬は今後も何頭か登場します。彼女はアメリカで活躍したヴェイルオブアヴァロンの産駒で半兄にはリルダヴァルがいますね。

マニクールは中央2勝馬フェミニンガール秋華賞にも出走して中央で4勝を挙げています。4代母が日本でも活躍馬を輩出したジーンの母Ride the Trailsで、5代母WildwookからはマイルCS馬ブルーメンブラッドが出るなど、楽しみの大きい牝系出身だと思います。

 

どうか無事でありますように。

今週(1月24日~1月30日)予定日とされる牝馬たち

ルヴァンスレーヴやモズアスコットの初産駒の情報はやってきましたが、サートゥルナーリア産駒の誕生の一報が中々届かないまま1週間経ちました。じっくり待ちたいと思います。

 

さて、今週は少し減って6頭になります。

というのもこの予定日というものは種付日の11か月後とされているため2月は28日までしかないことから、1月30日や1月31日は予定日になりえないのです。

じゃあ3月30日や31日に種付けしたら2月30日や31日は存在しないのだから、予定日はどうなるのか・・・というのはまた後日その時に。

 

1月24日 ピンクブロッサム  ルージュバック

1月25日 ハープスター

1月27日 インナーアージ  マチカネハヤテ

1月28日 チャリオット

 

ピンクブロッサムは、G1馬オレハマッテルゼの母として有名なカーリーエンジェルから連なるダイナカール牝系出身エアグルーヴの系統が大繁栄していますが、こちらも活躍馬多数でやはり良い牝系です。

ルージュバック毎日王冠オールカマーで勝ちG1でも活躍したキャロットクラブの名馬の1頭ですね。母ジンジャーパンチの現役実績が非常に素晴らしいこと(BCディスタフなどG1を6勝)でも有名です。

ハープスター桜花賞を勝ったクラブの名馬で、ベガ牝系と血統も素晴らしいの一言。なのですが、繁殖としては苦労しており6年間で産駒が産まれたのは2頭。今年も無事に誕生できるか分かりませんが、関係者の方々の努力が実って欲しいと願っています。

インナーアージは、2頭目のミュージカルウェイ産駒。重賞出走はなかったものの引退レースで勝利してオープン入りを果たしています。あと、戦績で面白いのは、条件戦を走っていた頃のゴールドアクターネオリアリズムと共に走っていたりします。

マチカネハヤテオープン馬で、半兄が2007年天皇賞秋2着などのアグネスアーク、近親にはコイウタなど活躍馬が多くいる牝系出身です。産駒にはクイーンS勝ち馬レッドアモネスがいて、これまた優秀な牝馬です。

チャリオット外国産馬で、その牝系を辿ると何頭ものG1馬が連なっておりかなりの良牝系であることがうかがえます。近年の活躍馬となると、コロネット Coronetでしょうか。エネイブルやクリスタルオーシャン等とG1で鎬を削り合いG1を2勝した名牝です。

 

どうか無事でありますように。

今週(1月17日~1月23日)予定日とされる牝馬たち

今回は新スタートということで連続更新となりますが、これからはこちらの方を毎週日曜の更新記事として産駒誕生がひと段落したらコラム記事に戻ろうと思います。

 

さて、今週は以下の8頭が予定日を迎えます。

1月17日 シンハライト

1月18日 ミュージカルウェイ

1月19日 ジェラシー

     ラインハート

1月20日 アカンサス

1月22日 スリジエ

                ダイワパッション

1月23日 ヒカルアマランサス

 

同じキャロットクラブ出身のオークスシンハライト、母同士が2005年アメリカンオークスで戦った間柄でもある大物なのですが、Twitter上でどうやら不受胎だった情報もあるようです・・・

そして、ミュージカルウェイ。前記事で紹介したルールブリタニアの母ですが、2021年の種付けでは面白い(?)事が起きていました。ミュージカルウェイ産駒には繁殖に上がった牝馬が4頭いますが、ミッキークイーンを除いた3頭全頭にサートゥルナーリアは種付けをしたのです。母子5頭中4頭と表現するとなんだか生々しいですが、こんなこともあるんだなと勉強になりました。なお、G1馬ミッキークイーンには半兄エピファネイアが種付けをしたようです。流石日本のトップサイアー。

ジェラシーはあのバレークイーン一族出身2016年オークス4着もあるオープン馬。近親について書いていくと膨大な量になりますが、最近の活躍馬と言えばアリストテレスが一番でしょう。

ラインハートは重賞には惜しくも届かなかったものの、2017年JBCレディスクラシック3着もあるオープン馬でした。ちなみに、彼女はレイクヴィラファーム飼養ですので、ノーザンファーム以外では最も早く予定日を迎える牝馬となります。

アカンサスオープン競争2勝2011年秋華賞4着などG1や重賞で好走経験のあるオープン馬で、こちらは社台ファームにて一番早く予定日を迎えることとなります。

スリジエは半兄がG1馬で凄いのですが、より凄いのは2代母のSilverbulletdayBCジュベナイルフィリーズケンタッキーオークスなどG1を5勝し、牝馬ながらベルモントステークスに挑戦した功績などからアメリカ競馬殿堂馬に選ばれています。

ダイワパッションは自身もフィリーズレビューで優秀ですが、産駒にはエポカドーロやキングストンボーイと母としてもとても優秀です。今年で19歳ですから特に無事を願うばかりです。

ヒカルアマランサス自身が京都牝馬S馬、半弟カレンミロティックの血統で、更に産駒にはホウオウアマゾンと、こちらもとても優秀な牝馬ですね。

 

どうか無事でありますように。