農神節慶

サートゥルナーリアとその産駒達を応援するブログ

セレクトセール上場予定のサートゥルナーリア産駒紹介その2

339番 ラルケットの2022 牡馬 黒鹿毛 2/10 母父ファルブラヴ
個人的にはセレクトセールに上場されるとは思っておらず、驚きました。先日引退が発表され種牡馬となるマイルCSステルヴィオの半弟にあたる良血馬で、厳密に言えばステルヴィオの父がロードカナロアですから、いわゆる3/4同血になります。母のラルケットは4勝をあげクイーンCでも3着のあった馬でしたが、母としても優秀でステルヴィオを含めて産駒は6頭デビューして5頭が勝ち上がりました。しかもその5頭はいずれもキンカメ系の産駒で、キンカメ系とは非常に相性が良いといえます。当然本馬の活躍も期待したくなるところ。

牝系はというと5代母があのスイートルナ、史上初無敗三冠馬となったシンボリルドルフの母にあたりますし、しかも4代母スイートコンコルドの父はパーソロンですから、シンボリルドルフの全姉です。更にはトウショウボーイの血も入っており、かつての日本競馬を代表する名馬の血が流れていますので、是非とも活躍を願いたくなります。その他の血統面で言えば、サンデーの4×3がある事に加えて、Sadler's WellsとFairy Kingの全兄弟クロスがあることも特徴的でしょう。

あと、本馬の半兄のラルケットの2021(父レイデオロ)が初日に上場されており兄弟揃っての登場となります。それぞれどんな評価になるのかは正直気になるところですので、当日を楽しみに待ちたいと思います。

距離適性は最終的にはマイル前後に落ち着くかもしれませんが、出来次第では3歳までは中距離で走ってほしいとは思います。半兄ステルヴィオがダービーまで頑張っていたことを考えても可能性はあるはずです。

 

346番 ガーデニアの2022 牡馬 鹿毛3/3   母父Galileo
母ガーデニアは外国産馬で未出走でしたが、その血統や近親が非常に魅力的な1頭です。半姉にはマルセルブサック賞やロートシルト賞など英仏G1を4勝したElusive Kate伯父にはBCクラシックドバイワールドCを制したPleasantly Perfectがいて、2代母Regal Staeとその姉Seven SpringsはG1モルニ賞を姉妹で制覇など素晴らしいファミリーとなっています。

実はガーデニアとサートゥルナーリアはいずれもPesetaという牝馬を共通の祖先として持っています。ガーデニアにとっては5代母、サートゥルナーリアにとっては6代母と、近親とまでは言えませんが比較的近い関係にあると言っても差し支えないでしょう。一方の子孫は欧米で、別の子孫は日本で大活躍しているわけですから、Peseta自身かはたまたその先祖かは分かりませんが、凄まじい遺伝能力と言う他ありません。

ラルケットの方は全兄弟クロスでしたが、本馬はSadler's Wellsだけの4×3クロスを持ちます。またMr.Prospectorの5×5×5のクロスを、Kingmamboの4×4のクロスを介して持ちます。サドラーの血を強めることはスピードを削ぐ事が予想されますが、削がれ過ぎずに持続力やタフさを備えた産駒にならないだろうかと思案しています。

牝系の活躍馬を考えると中距離で活躍してくれたら嬉しいですね。