農神節慶

サートゥルナーリアとその産駒達を応援するブログ

セレクト上場予定のサートゥルナーリア産駒紹介その1

316番 カゼルタの2022 牡馬 栗毛 2/11 母父ハービンジャー
サートゥルナーリア産駒として初めてセールに登場することとなるのが、このカゼルタの22。母の4番仔にあたり、上の3頭はいずれも牝馬ですので、きょうだい初の牡馬となります。姉達はいずれもセレクトセールに上場されており、上から3600万円、3600万円、5000万円と牝馬としてはいずれも中々の価格で落札されてきました。

近親にはあのG1馬!という馬はいませんが、3代母ガゼルロワイヤルは仏ヴェルメイユ賞英オークスでいずれも2着に入るなど英仏のG1・重賞戦線で活躍しました。2代母エルダンジュはその産駒9頭の内8頭が中央で勝ち上がり、残りの1頭も大井で2勝をあげる素晴らしい繁殖牝馬で、その中には3勝をあげ京成杯3着のアドマイヤテンクウ、5勝をあげセントライト記念3着のアドマイスピカ、ブリリアントSスレイプニルSなど7勝をあげ今年の川崎記念でも2着に入ったエルデュクラージュがいます。カゼルタ自身も現2勝クラスを突破して計4勝をあげており優秀でした。更に、エルダンジュはキンカメ系との相性が良く、キンカメ産駒2頭もカナロア産駒2頭も2勝以上をあげていることからも、その産駒であるカゼルタとサートゥルナーリアとの配合も大いに期待できることでしょう。

血統面では、サンデーサイレンスの4×3クロスがあり、母父がハービンジャーですのでNorthan Dancerの多重クロスが5代より奥で成立しています。その一方で、2代母にはNorthan Dancerの血が一滴も入っていないため、いわゆる1/4非Northan Dancerの形となります。サートゥルナーリア自身がNorthan Dancerの血を多く引いており、繁殖側では父母相似で血を強調するか、逆にNDの血が薄いか持たないか、いずれかが配合のポイントになるであろうと思われます。本馬は後者でしょう。

カゼルタ自身を含めた牝系が活躍する距離を考えれば本馬も芝中距離での活躍を期待したいところです。

 

333番 ホーリーウーマンの2022 牡馬 栗毛 4/4 母父Tawqeet

2頭目はどんな評価になるのか個人的に気になっている産駒です。母のホーリーウーマンはアルゼンチンで活躍した馬で、現役時代は21戦して10勝、2着3回、3着1回。その10勝の内G1を1勝、G2を2勝、G3を5勝という実績を誇ります。いずれも古馬重賞で1000mのレースのようですから、高いスピード能力を保ち続けたことがうかがえます。日本で供用後初めての産駒ですから、果たしてどう評価されるでしょうか。

血統面でいうと母父Tawqeetが日本では馴染みが薄いのですが、キングマンボ産駒で現役時代は英セントレジャーで3着に入り、豪コーフィールドカップなどを制した中長距離G1馬でした。その産駒であるホーリーウーマンが1000mのレースで活躍したのは母系の影響かもしれません。母の半姉にも重賞馬がいるようですから牝系の活力も相当なものがありそうです。日本ではアルゼンチン出身の母を持つ活躍馬が数多くいますので、期待せずにはいられませんね。

日本でもあまり多くはないキングマンボの4×3のクロスが成立していますが、これがどう影響するかは個人的には分かりません。名品Miesqueの血でスピード能力が強化されていると芝でも結果を残せるのではと個人的には考えています。距離適性としてはマイル前後になるのではないかと想像していますが、短距離路線で活躍する可能性もあるでしょう。

ちなみに販売者のアスランさんの公式Twitterにて母子の写真が見れますので、是非。巨大な流星が特徴的で可愛いです。

 

最初の2頭はいずれも栗毛ということで、早々に判明はしていましたが、サートゥルナーリアは産駒に栗毛が産まれるヘテロ鹿毛であることがわかります。近年はホモ鹿毛種牡馬が活躍して栗毛が減っているようですから、少しでも多く栗毛増加に貢献(?)できたらいいですね。個人的にはシーザリオのような青毛が一番好きなのですが、栗毛は栗毛で綺麗ですし、尾花栗毛とか芸術品のような美しさですから、産駒でもぜひ見てみたいと願っています。