農神節慶

サートゥルナーリアとその産駒達を応援するブログ

今週(5月2日~8日)予定日とされる牝馬たち

いよいよ5月に入り今年の新馬戦のデビューが近付いてきました。2年後の今頃は産駒デビューを心待ちにしていることでしょう。今年誕生した産駒達が無事に成長してくれることを願うばかりです。では今週の6頭です。

 

2日 ピュアアイズ

3日 パラダイスリッジ

4日 ワイルドウインド

5日 ナイキトリック

8日 ビックピクチャー  マザイ

 

ピュアアイズは門別で3勝後、中央復帰して2勝しました。母の名前がミスワキジャパンといって、いかにもあの馬が思い浮かぶ名前ですが、日本でも産駒が活躍したG1馬Miswakiは3代母の半兄にあたりますのでそこから命名したと思われます。牝系からは他にもG1馬やG2馬、更に遡るとメイショウオウドウを輩出しています。近親は地方でも活躍しており、産駒は芝でもダートでも期待できそうです。

パラダイスリッジは1勝。本馬の母はあのクロウキャニオンで、最初の種付けから不受胎も流産も一切なく毎年産駒を産み続け、しっかり全頭がデビューし、その上全頭勝ち上がるという名繁殖牝馬です。その上で、上からボレアスカミノタサハラ、ヨーホーレイクは重賞を勝っており、その他5頭が重賞2,3着という驚異のお母さん。この厳しい世界でこのアベレージは恐ろしさすら感じます。本馬も母程は難しいかもしれませんが、初仔がデビューして早速勝ち上がっていますので期待したいですね。ちなみに牝系は少し遡るとかなり優秀で、その一部だけでもトリプティク、ジェネラス、ディーマジェスティ、タワーオブロンドンらが同牝祖で、アメリカンファラオの後継種牡馬として今年から日本で導入されたヴァンゴッホも同じファミリー出身となっています。

ワイルドウインド愛リステッド勝ち、仏1000ギニー3着などがある海外馬です。競争実績よりもやはり注目されるのはその血統でしょう。本シリーズ何頭目かもう忘れてしまったMiesque牝系の出身です。母ウーマンシークレットの半妹がラヴズオンリーミーや以前紹介したキャサリンオブアラゴン、以前紹介したディーチェの2代母Rumplestiltskinです。もう近親の活躍馬はおおよそ言及した為もう割愛するものの、本当にこの牝系出身馬日本に何頭いるのだろうと思いますが、それだけ日本で優秀だということでしょう。

ナイキトリックは現役時代1勝。牝系はというと、2代母の半姉がアメリカG2馬、5代母からはアメリカG1馬が2頭出ていたりしますが、日本ではまだ重賞を勝つ活躍馬は出ていないようです。誕生する産駒の血統的にはサクラバクシンオーが持つNorthan Dancerのクロスがあるものの母系が今の日本では主流でない血統が多く、ナイキトリックの母ナイトフェイバーにはNorthan Dancerの血が一滴も入っていない為、いわゆる1/4異形の形が成立しています。戦績を見ると産駒は短距離からマイルで走りそうです。

ビックピクチャーは現役時代に2勝。サートゥルナーリアの半姉シーリアが最後に勝ったレースの2着だった縁(?)があります。かなり前に紹介したニートリップの半妹にあたりますので、本馬もG1を3勝したストレイトガールの半妹にあたります。前回紹介しそびれましたが、本馬の牝系から桜花賞シャダイカグラが出ていますので、スピードをよく伝える牝系なのでしょう。スピード自慢の産駒が産まれて欲しいものです。ちなみに、ストレイトガールの今年の種付けは半兄エピファネイアです。こういうケースは今後もありそうですね。

マザイは3戦0勝の海外馬。不思議な名前をしていますが、れっきとした良血馬です。母ムーンレディG2独セントレジャーなどを制しています。母の名前でピンと来た方もいることでしょう、本馬の半弟には日本ダービー天皇賞秋を制しデムーロ騎手の最敬礼でも有名なエイシンフラッシュがいるのです。いわゆるドイツのMラインと呼ばれる牝系出身で、牝系からは他にも活躍馬が出ています。また本馬は母としては、4頭が中央で1頭が地方で勝利を挙げており優秀な成績を残しています。エイシンフラッシュも父として今年は飛躍しそうですので、半姉マザイも更なる飛躍を願いたいですね。

 

どうか無事でありますように。