農神節慶

サートゥルナーリアとその産駒達を応援するブログ

コラムNo2:サンデー以外のクロス、その1

第2回は、サンデーサイレンス以外の競走馬のクロス

なお、本ブログでは単に「クロス」とだけ記述する際には、4×3、いわゆる奇跡の血量よりも濃いクロスを意味します。それよりも薄いクロスを全てまとめていると流石に時間的な関係でパンクしてしまうのでお許しいただければ・・・そして書いていたら長くなったので、分割することにしました。短く必要なことを書く難しさをヒシヒシと感じます

 

サートゥルナーリア産駒の多数がSSクロスを持つことは前回述べたとおりですが、多数ではないものの、一定数の産駒が他のクロスを持つこととなります。

その中で1番多いのはサートゥルナーリアの父父キングカメハメハ・・・ではなく、そのKingmamboのクロスです。その数9頭。SSクロスの頭数と比べたら圧倒的に少ない事も同時に分かりますね。

産駒たちにとってキングカメハメハは3代父にあたるため、クロスの成立には母方の4代目に位置する必要がありますが、そこまで代を経ている繁殖牝馬はそれほど多くないようです。そのため、サートゥルナーリア産駒でクロスが成立しやすくなるのは、その父Kingmanboとなるわけですね。また、Kingmanbo自身は海外で繋養されていたため、繁殖牝馬9頭の内過半数の5頭が海外馬というのも特徴的です。

 

更に深堀りすると、この9頭の内2頭は「Kingmanboのクロス」ではなく、Kingmambo×Monevassia」の全兄妹クロスになります。この名前にピンと来る方もいるのではないでしょうか。そう、Monevassiaは、昨年海外G1を3勝した名牝ラヴズオンリーユーの母母です。社台F所有のワイルドウインドも同様に2代母がMonevassiaとなっているため、4×3のクロスが成立しています。

もっとも、もう一頭の方、ケイアイファーム所有のキャサリンオブアラゴンMonevassiaを母に持つ牝馬。なんと4×3よりも濃い4×2のクロスが成立します。配合論の素人としては意欲的な配合だという事までしか分かりませんが、キャサリンオブアラゴンの産駒にはロードカナロア産駒つまり3×2のクロス持ちがいる為、それより血は薄まっていると言えるでしょう。果たしてどんな産駒になるのか、少し怖い気がしますが、無事にデビューしてもらいたいですね。