農神節慶

サートゥルナーリアとその産駒達を応援するブログ

コラムNo1:サンデーサイレンスのクロス

さて、年も明けてまもなくサートゥルナーリア産駒が生まれてくるということで、これからサートゥルナーリアが種付けした相手のデータのあれこれについてまとめつつ、感想を述べる記事を執筆していきたいと思います。あまり長すぎずにサラッと読めるボリューム感に収めて、三日坊主にならずに定期更新できるよう頑張ります。

 

初回は、サンデーサイレンスのクロスについて。

 

日本競馬史を塗り替えた歴史的種牡馬サンデーサイレンス。私が語るまでもない大種牡馬ですが、その供用開始から30年が経ち、時代はサンデーサイレンスのクロスを持つ馬が活躍する時代に本格的に入りました。

そのサンデーサイレンスのクロス時代の端緒を開いたのが、サートゥルナーリアの半兄エピファネイアであると言っても過言ではないでしょう。三冠牝馬デアリングタクト・3歳で秋天と有馬を制覇したエフフォーリアを筆頭に活躍馬の多くがサンデーの4×3クロスを持っています。

今後はモーリスや半兄リオンディーズ、更にはサンデー直系種牡馬の産駒でもドンドン増えていく事でしょう。

 

サートゥルナーリアも同じ役割を担うことになることは誰もが予想していましたが、種付けした牝馬の血統を見ればその通りであることがはっきりと分かります。

 

種付けを行った205頭の内、SSの血を含む牝馬はなんと123頭。これは全体のちょうど6割牝馬に当たる数字で、その内108頭がSSの4×3のクロスとなります。

(ちなみに、1頭だけスペシャルウィークの3×3というクロスになる珍しいケースもあるので厳密にはSSのクロスではありませんが、今回は含めることとしました。)

交配されたサンデー系牝馬、つまり4×3の3の方の内訳についてはまた別の記事で言及したいと思います。これだけでも内容が濃くなるぐらい面白いのです。

 

もっとも、何故かSSを持たない牝馬の方が上手く受胎しておらず、最終種付け頭数ではSS持ち牝馬が110頭、非SS牝馬が61頭とおよそ倍ほどの差が付いています。数えながら実に不思議だなと思っていましたが、恐らく偶然偏っただけではないでしょうか。

そのため、産駒が走り始めてもSSクロスを持つ産駒の活躍が目立つことになると予想できますが、種牡馬として期待されている大きな役割の一つがそれでしょうから、そうなっていて欲しいですね。とはいえ、海外の一流牝馬との産駒でも結果を残すことは総合的には重要だと思うので当然そちらでも期待しています。

 

次回は、サンデーサイレンス「以外」の馬で特徴的なクロスについてまとめます。