農神節慶

サートゥルナーリアとその産駒達を応援するブログ

今週(4月25日~5月1日)予定日とされる牝馬たち

今週はまた多く13頭になります。出産シーズンもそろそろ終盤戦ということは、種付けシーズンも後半戦に入ったということでしょうから、残りの期間も無事に乗り切って欲しいですね。

 

25日 クリスプ  ブリュネット

26日 ウィキッドリーパーフェクト

27日 エアマスカット

28日 エヴィータアルゼンティーナ

29日 アメリ  フォーチュンワード

30日 カーリンズビーエフエフ  ジャジャウマガール

5月1日 エピストロフィー  パローマ  スズカマドンナ  モルトフェリーチェ

 

クリスプG1サンタアニタオークスを制した海外馬です。本馬の牝系は多くの活躍馬を出しておりその一部のみに絞っても、近親でもG1馬WhywhywhyG2馬Spellbinderがいます。また、本馬は母としてジャパンダートダービーなどを制したダノンファラオを輩出していることからもその優秀さが分かります。上のきょうだい達のほとんどがセレクトセールに上場されているため、サートゥルナーリアとの産駒もセレクトセールで見れる日が来るかもしれません。

ブリュネットは現役時3勝をあげフローラステークスで3着に入りオークスにも出走しました。近親の中に日本で大活躍した産駒はまだいないようですが、牝系からはアメリカG1やブラジルG1を制したヴァージニー(本馬の2代母)ブラジルG1を制したビーフェアーの姉妹が出ています。ここ数年はロードカナロアが連続して付けられていましたが、サートゥルナーリアに変わってどうなるでしょうか。

ウィキッドリーパーフェクトアルキビアデスSというアメリカG1を制した海外馬です。産駒にはG2時代のホープフルステークスを制したハートレーがおり、日本でも活躍馬を送り出すことができることは証明済みです。産駒はクラブで募集されたり、セレクトセールに上場されたり、どちらもありますので、産駒がどうなるかはいずれ分かる事でしょう。

エアマスカットは1戦のみで未勝利引退でしたが、血統は非常に素晴らしいものがあります。「エア」の冠名でお馴染みの名馬たちを多数輩出してきたアイドリームドアドリーム牝系出身で、エアメサイアといえばシーザリオラインクラフトで3強を形成し秋華賞などを制しました。その産駒、本馬の半弟エアスピネルと言えば、2歳戦から活躍し重賞を3勝して9歳の今でもダートに転向して活躍しています。他にも半弟エアウィンザー、甥エアアンセム重賞馬ですし、エアシャカールエアシェイディエアデジャヴーエアソミュールも近親という正に名牝系の一族です。是非次の活躍馬をと願っています。

ヴィータアルゼンティーアメリカG1のラブレアSなどを制した海外馬。少し調べてみると、牝系からは海外でG1馬やG2馬が出ているようです。繁殖としてはまだ重賞馬は出ていませんが、産駒4頭が中央で勝ち上がっており、繁殖に上がった産駒も母として中央勝利馬を出すなど一定の優秀さを示しているといえます。

アメリは現役時代に3勝。母アゼリが非常に有名で、BCディスタフ制覇、アップルブロッサムハンデキャップ3連覇などG1を計11勝、獲得賞金額はゼニヤッタに抜かれるまでの北米牝馬記録でエクリプス賞年度代表馬を1度、最優秀古馬牝馬を3年連続で獲得し、アメリカ競馬殿堂入りを果たしています。来日前の産駒に重賞馬がおり、日本での産駒は重賞馬こそまだですが、デビューした産駒はいずれも勝ち上がっていて、ロイカバードは重賞でも好走したオープン馬でした。とはいえセレクトセールで軒並み1億を超える価格で落札されていたことを考えると物足りないとはいえます。アメリ自身も母として順調でデビューした産駒2頭5歳プライムフェイズが2勝と4歳ガンダルフが3勝をあげています。産駒が楽しみですね。

フォーチュンワード2歳オープンの芙蓉Sなどを制し牝馬ながら朝日杯にも出走しました。産駒には中央時代に6連勝でアンタレスS平安Sを制し、現在9歳ながらも佐賀で活躍しているグレイトパールがいます。2代母ビクトリアクラウンかつてのエリザベス女王杯を制するなど現在における最優秀牝馬2歳牝馬、最優秀3歳牝馬に輝いた牝馬でした。近年の近親には重賞好走馬が何頭もいるものの目立った活躍馬はあまりいませんが、この牝系は遡ると小岩井農場の基礎輸入品馬で最も繫栄したビユーチフルドリーマーに至る歴史ある名牝系ですので、産駒に期待です。

カーリンズビーエフエフは海外馬でJBISによると3戦0勝でした。ただ血統・牝系が優秀でして、まず半姉の産駒には大活躍中の新種牡馬ドレフォンがいます。更に母の半姉はカナダG1馬のCannock Chase、愛オークスヴェルメイユ賞、英チャンピオンズフィリーメアを3連勝してカルティエ賞最優秀3歳牝馬にも輝いたStar Catcherの兄妹を輩出しました。英語表記がCurlins B F Fととても特徴的なのが個人的には好きな一頭で、どんな由来なのか始めて見た時から気になっています。どこかで由来を知りたいですね。

ジャジャウマガールは現役時代に1勝。牝系はなかなか優秀で半姉のディープインアスク母としてオープン戦馬を3頭も送り出しており、内1頭はロードカナロア産駒で重賞2勝のファンタジストです。更に母の半姉からはFrostedとMidshipmanという2頭の海外G1馬が出ており、牝系からは他にも何頭か重賞馬が出ています。血統的には産駒の活躍を期待できそうなので楽しみです。

エピストロフィーは5戦1勝の海外馬で、G3で3着などがありました。軽く調べた限りでは、近親はリステッド勝ちが数頭いますが、重賞馬はいないようです。血統的には日本でも馴染みのある馬も多く、サートゥルナーリアとの産駒は色々とクロスが成立しそうです。どんな産駒になるか予想がつかないだけに楽しみに待ちたいと思います。

パローマは2着が2回ありましたが未勝利で引退となりました。とはいえ三冠牝馬アパパネを半姉に持つ血統背景から誕生した時から繁殖としての期待もあったと考えられます。アパパネ自身は母娘制覇となった秋華賞馬アカイトリノムスメ、重賞でも好走したジナンボー、ラインベックを送り出しておりますし、本馬もその血が産駒で花開くことを願っています。

スズカマドンナは現役時代1勝。血統面が素晴らしく「スズカ」の近親だけでも母の半兄の高松宮記念等を制したスズカフェニックス新潟大賞典を制したスズカデヴィアスがいます。更に2代母の全兄は現高松宮記念を制したシンコウキング半兄はイギリスダービーなどを制したドクターデヴィアスという名血ぶり。更に更に3代母からはG1馬に限っても愛オークス馬Even So、独英オークス馬Dancing Rain、モイグレアスタッドS勝ち馬Maybe欧州でのディープインパクトの後継として有名な英2000ギニーなどを制したサクソンウォリアー親子を輩出しており、非常に勢いのある牝系です。日本ではスピードに特に優れた産駒が多いので、産駒にもそれが伝わっていて欲しいですね。

モルトフェリーチェは未勝利。2代母レンⅡイタリアG3勝ち馬で、牝系を遡っていくとG1馬や重賞馬が何頭も出てくる一族ですが、近親では産駒のケイティクレバーも含めて重賞は2,3着までという馬が多いといった感じですね。叔母のレインダンスダイワスカーレットの勝った秋華賞で2着に入る実力はありましたが、重賞制覇にはあと一歩でした。とはいえ、重賞を勝っていないだけで、オープン馬などもいる良いファミリー出身ですので、産駒が重賞を勝てたら嬉しいですね。

 

 

どうか無事でありますように。